【ハースストーン指南書】HSReplayの使い方
当記事を読み進める上での注意点
この記事では、余計な説明を省き、HSプレイヤーにとって最重要な項目を効率的に説明するため、【ダイヤランク以上の実力】であり、【HSReplay.netのプレミアムに課金済み】の方を対象としています。
プレミアム課金の方法等はググれば出てくるので、ご自身でお調べください。
なぜプレミアム課金(サブスクライブ)前提なのか
HSReplay.net(以下HSR)の月額金額は日本円で500円程度で、登録することで全ての情報が閲覧できるようになります。
一応無課金でも利用できるようになってはいるものの、【ブロンズ~ゴールド帯までの情報】しか閲覧できず、【ダイヤ以上のプレイヤーにとっては何の意味もない情報】しか見ることができません。
【メタの観察】や【デッキリストの模索】の用途でHSRを使うのならば、必然的にプレミアムになることが前提となってきます。
必要な情報と不必要な情報
HSRにはHSDeckTrackerから抽出した戦績情報を全て集積した情報サイトなので、【メタの観察】と【デッキリストの模索】を前提として情報を集めるのであれば、中には必要のない情報もたくさん含まれています。
この記事では、一般的なプレイヤーにとって【必要な情報】と【不必要な情報】に分けて説明していきます。
メインページ
HSRにアクセスしたら一番最初に飛ばされるページ。
上から下までごちゃごちゃ情報が羅列してありますが、この全てが不必要な情報です。
間違っても「はえー、今はハンターとパラディンが強いのかぁ」とか思わないでください。
右端の勝率表みたいなものは、ブロンズ~レジェンドまでの全ての戦績の合計から出力されています。
なおかつ、HSプレイヤー全体の9割以上はダイヤ未満だと言われているので、この勝率表はダイヤ以上のメタを語るのには不十分すぎる情報です。無視しましょう。
トレンドタブ
メインページ上部にあるタブから飛べるページ。
読んで字の如く、直近二日間で使用率が上昇したデッキが表示されています。
しかし、これもメインページと同じく【全てのプレイヤーの戦績】なので、結局は役に立たない情報です。
初心者帯ではハンターとパラディンが強い。くらいの情報しか得ることはできません。
メタ概要タブ
HSRを知った時、まず最初に目が止まるページがここではないでしょうか。
パッと見信頼できそうな情報に見えますが、実際は【超ざっくりティア表】です。
必要な情報を黄枠、不必要な情報を赤枠でハイライトしておきました。
左側にある対象期間を【少なくとも1週間以上の周期・レジェンド以上・すべての地域】とした時ならば、ある程度信用できる【超ざっくりティア表】となります。
なぜ超ざっくりなのかと言えば、特定のデッキリストを完璧に集計しているわけではないからです。
試しに【秘策ローグ52.06%】と書いてある辺りをクリックしてみればわかりますが、【レジェンドプレイヤーが秘策ローグっぽいリストを使った時の戦績】が集計してあるだけなので、厳密に秘策ローグだったのかと問われれば必ずしもそうではない時があります。
例えば、秘策ローグに武器パッケージを2~4枚組み込んでも【秘策ローグ】と計上されるときもあれば、隠れ身ローグに秘策を2枚入れただけなのに【秘策ローグ】と計上されるときがあります。
要は信頼するとマズい情報も入っているので、完璧なティア表とは呼べないということですね。
なお、右端に示されている【最も使用されているデッキを表示】の項目に関しては、単純に使用率が高いデッキリストのページに飛ばされるので、これは割と信頼していいと思います。
いわゆる『このアーキタイプに興味があるならとりあえず使っとけリスト』を見ることができます。
デッキタブ
これが私達の使うべきメインページです。
今後ずっとお世話になるので、このページをブックマークしておきましょう。
このページは見るべき箇所が多いので、番号をふって順に説明していきます。
①使用クラス
ここで指定したクラスのデッキをソートすることができます。
1クラス内に複数のアーキタイプがある場合や、有名なリストが複数ある場合の比較材料として役に立ちます。
また、対戦相手のクラスソートを有効にしてしまうと、対戦サンプルが極端に減ってしまい、一気に信用できない情報になってしまうため、使わない方が良いでしょう。
②対象期間
先の項目でも説明しましたが、【最低でも1週間~3週間程度】のサンプルがあれば、ある程度信用できる情報と呼んで良いと思います。
また、【新しいカードが実装された時】と【ナーフが実装された時】は大きく環境が変わり、情報の整合性が取れなくなってしまうので、その対象の期間は跨がないようにしましょう。
③ランク帯
これは【自分のランクを選べ】というわけではなく、【どのランク帯の情報が欲しいのか】を選択する場所です。
言わずもがなレジェンド帯のプレイヤーの方がデッキの練度が高いので、デッキパワーをより正確に導き出すことができます。
【レジェンド上位1000】の方が優秀なプレイヤー層なので、ここを選択するのが最適に見えますが、1000人しかいない都合上対戦サンプルが極端に少なくなってしまうので、個人的にはあまりおすすめできません。
レジェンド全体のプレイヤーは月末の段階で10000人を軽く超えるので、それなりに信用できる情報量が望めると思います。
ダイヤ帯以下のプレイヤーはそもそもデッキを正確に使いこなせていないので、ほとんどの場合信用できない情報です。選択する価値はないでしょう。
④勝率・ゲーム数
ゲーム数を多い順にソートするのが良いでしょう。
ゲーム数は多ければ多いほど信用できる情報とされ、個人的には1万以上の対戦サンプルがあれば十分信用できると思っています。
基本的にゲーム数が少ない方が勝率は高い傾向にあるので、上振れスパムデッキに騙されないように。
⑤カード
採用されているカードをざっくり眺められる場所。
ここを眺めているだけで、ある程度流行りのカードが見えてくるので結構有益です。
デッキリスト詳細
デッキタブでデッキリストをクリックすると飛ばされるページです。
前述した通り、ゲーム数1万以上のデッキを選ぶのが良いでしょう。
ここではマリゴスドルイドのリストを例に解説していきます。
▲ 画面上部には使用率と勝率がグラフ化してあり、ここで直近の推移が確認できます。
勝率グラフの上下が激しいデッキはメタの中で相性差が激しいデッキだと言えます。
使用率はただの流行り廃りの指標なので、特に気にしなくていいです。
▼ 画面下部では、リストにおける各カードの優秀さを示す数値が表示されています。
この表がHSRで最も有益な情報と言えるので、番号順に解説していきます。
①対戦相手の選択
特定の相手に対してのデータに切り替わります。
特にマリガン勝率が顕著に変わるため、一通り確認してみると良いでしょう。
対戦サンプルが少ない場合、数値の横に三角の!マークが付きます。
②プレイヤーイニシアチブ
見たまんま、先攻と後攻のデータです。
このデータを参照すれば、先攻と後攻ではマリガンを変えるべきだということがはっきりわかると思います。
③マリガン勝率
該当のカードが初手にあった場合の勝率が示されています。
端的に言えば、この数値が高いカードをマリガンで残せばいいということですね。
このページの情報の中では一番信用でき、かつ実戦に活きやすい情報だと思います。
注意点として、マリガン後に手札に入ったカードも初手として計算されています。
マリゴスドルイドでは、過剰繁殖・守護獣・夢竜の息吹が上位3枚ですね。
次点でドラゴン3種の数値が高いのは、夢竜の息吹のマリガン勝率が高いことに起因していると思われます。
④ドロー勝率
該当カードを引いた試合の勝率が示されています。
数値が高いほどカード単体で勝利に貢献しているカードです。
平たく表現するのであれば、デッキ内でのカードパワーがどれだけ高いかという数値です。
カード間のシナジーが考慮されていないので、厳密なカードパワーの数値というわけではなく、あくまでカード単体の仕事量というニュアンスが近いですね。
ドロー勝率が高い順にソートして、マリガン勝率と見比べるのがおすすめです。
⑤マッチアップ
タブをクリックすることで、同ランク帯におけるマッチアップ分布が表示されます。
十分に対戦サンプルが足りていれば、このデッキの立ち位置をはっきり認識できると思います。
⑥類似デッキ
現在表示しているデッキリストから数枚差し替えたリストの候補と勝率を閲覧できます。
現在のリストにしっくりこない場合はこのタブを見てみると良いでしょう。
※見なくていい項目
キープ:ユーザーが実際にキープしているカードを数値化した項目。ユーザーがキープしているからといって正しいマリガンとは限らないので、特に参考にしなくて良い。
使用時の勝率:該当カードをプレイした時の勝率。マリゴスをプレイする時は大抵リーサルのタイミングなので、マリゴスが一番数値が高い。
Turns Held:該当カードが手札に入ってからどれだけ保持されたかという数値。
Turn Played:カードの平均プレイターン。守護獣というカードは7マナなのに平均で5.7ターン目にプレイされているという狂気。
カードタブ
一番右にあるこのタブは、正直私は使ったことがありません。
カード単体の統計を閲覧できますが、構築戦に活かせるかどうかは謎。
ハースストーンマニア向けの項目。
さいごに
私が把握している限りではこれが全てです。
私自身もHSRを100%使いこなしている自信はないので、HSR博士がいたら補足してくださると助かります!
HSRで情報を仕入れてプレイを向上させましょう!
知は力なり。