【ナスリア城環境】ランプドルイドデッキガイドPart2 #ハースストーン
はじめに
こんにちは、どりるです。
ナーフとバフを含めた調整パッチが当たってから数日が経ち、比較的環境も落ち着いてきました。
前回の記事からは2週間ほど経つので、考え方が変わった部分や新しいコンボも含めて解説していきたいと思います。
デッキリスト
AAECAZICCLbsA4mLBKWtBOnQBJjUBLjZBO/eBJfvBBCB9wOsgASvgASwgASJnwSunwTanwTPrASNsgSNtQT/vQSuwATW3gTB3wTg7QTaoQUA
このリストにたどり着くまでに非常に紆余曲折あったのですが、前回の記事のリストと比較して5枚しか変わってないのはちょっと感動しましたね。
一応ナーガの巨人2枚がまだ迷っていて自由枠。
それ以外の38枚は必須枠です。
命の種も含めて固定。
ランプドルイドのリストは何種類も環境に存在していますが、間違いなく私のリストが最強です。とりあえずこのリストから使ってください。
マリガン
せっかちな人のためにまずマリガン書いときます。
基本マリガン
▲いかなるマッチでもこの5枚はキープ。言わずもがな大工が取れたら滋養は流す。
追加キープ
▲基本マリガンよりは優先度は下がるが、マッチアップによってキープを検討しても良いカード郡。
練気:基本マリガンのどれか一枚でも取れた場合はキープしても良い。後攻の場合はキープしないパターンもある。
オニクシアの鱗:マナ加速後にすぐ盤面除去を要するマッチ(ローグ・デモハン・ハンター・シャーマン等)では、マナ加速が問題なく行えそうな場合のみキープを検討する。単キープは非推奨。
トピアー:これもマナ加速が取れた場合に検討する。ドルイドやメイジ等の非常に悠長なマッチでは単キープする場合もあるが、当該マッチではガフを最優先で探しに行く場合が多い。
奇跡の繁茂:マナ加速後の手札補充要素を確保しておきたい場合にキープしても良いが、基本的に悠長。筆者はミラー戦くらいしか残さない。
デナスリアス:シオターが入っていないアーキタイプが対戦相手の場合のみキープを検討。しかしながらマナ加速を優先する場合がほとんど。
ゲームプラン
このデッキのゲームプランは非常にシンプル。
プレイングの優先順位としては、
- マナ加速
- 盤面除去
- ドロー
これだけです。項目別に細かく説明していきます。
1.マナ加速
すべての基礎。
このデッキのパワーカードは7マナ以上に比重が寄っているので、まずは7マナ用意することが序盤での目標です。
1~6マナ時にテンポデッキと同等に戦うのはまず無理なので、最序盤は多少盤面が不利でもマナ加速を最優先で行ってください。そのためのヘルス40です。
7~8マナに到達して盤面を一旦取り返してからはガフの取得を目指し、10マナ以上を解放後は再びマナ加速を行っていきます。
現環境では『20マナに到達してもゲームが終わらないことがザラにある』ので、10マナ突破後も隙さえあればどんどん加速してください。
2.盤面除去
盤面除去と言いつつも、ドルイドの場合ほぼ急襲ミニオンのことを指します。
主に【オニクシアの鱗・オニクシア本体・トピアーのチビドラ・デヴォーラー】が主力除去であり、ここに《ダマラセヒトデの沈黙》を加えて盤面のリセットを図ります。
現環境では手札から直接致死量のダメージを出すことは困難であり、ヘルス40点を削りきるためにはミニオンのクロックが不可欠です。
この《ミニオンのクロック》という概念が非常に重要で、毎ターン盤面から何点のダメージを『相手に与えるか・相手から与えられるか』というのを常に意識し、無駄なく除去を行うというのが重要です。
「ミニオンが盤面にいるなら何が何でも除去をする!」のではなく、多少のクロックは許してマナ加速やドローを優先したり、多少勿体ないカードの切り方をしてでも高いクロックは早めに切っておく等、ケースバイケースで除去の判断を行います。
非常に難しい話ですが、ハースストーンの上達においてはどのアーキタイプであれ必要な考え方です。
3.ドロー
このデッキを始めて触った時、まず間違いなく手札を燃やすことになると思います。
過剰なほどドローカードを積んでいるので、燃やすのも無理はありません。
ただ、現環境ではどこからでもシオターが飛んでくるので、手札で育成中のデナスリアスを守るためにも「常に手札9枚を維持する」ことを意識してください。
手札9枚を維持しながらドローを進めるというのは非常に難しいプレイングを要求されるので、ある程度慣れるまでは燃やしながら学んでください。
このデッキはガフとデナスリアスを手に入れないとどうしようもないデッキなので、マナを潤沢に得た後はどんどんデッキを回していきましょう。
各カードの詳しい解説
デッキに採用されているカードが「なんの為に採用されているのか?」をキッチリ理解することができれば、自ずと勝率に反映されてきます。数戦ごとにこの項目を読み返すことをおすすめします。
【海獣化】
序盤ならば3マナ時(繁茂)と5マナ時(滋養)に使うことが多いですが、正直好みです。
2ターン目に大工を引かないと厳しいマッチなら2ターン目に使いますし、7マナ時にオニクシアの鱗が欲しいマッチならそこまで温存したりもします。
こればっかりはプレイングに正解がないので、実際に使ってみて肌身で覚えろと言うしかないですね。デッキガイドとしては元も子もありませんが。
「何ターン目にどのカードが欲しいのか?」というのを意識すると、ある程度正解に近づけるかもしれません。
ちなみに、マナを使い切った状態で使用すれば手札の数が減らせるので、『手札を10枚までドローしてから海獣化を使用する』というのはよく使う手法ですね。
また、基礎的な知識として『ナーガの巨人はマナ減算前のコストを参照する』ので、海獣化でドローすることはできません。
【練気】
いつもの赤いコイン。
マナ加速カードと相性がよく、当該カードがマリガンでキープできたらセットで残しておきましょう。
ちなみに自然呪文なのでトピアー着地後はチビドラが出せます。
ガフに変身後はヒロパでマナに変えましょう。
【偽装の証拠】
高確率で自然呪文がピックできるので、トピアー着地後に使うと非常に強力。
繁茂やフロストウルフ等の3マナカードが優秀なので、序盤で使用する場合は必ず2ターン目以降に使用しましょう。
同ターンで使いたいカードがない場合は、元々デッキに採用されているカードを取っておと良いでしょう。
【礁のドルイド】
【礁(しょう)のドルイド】と読みます。
1マナ3点除去。1/1/3として召喚することはまずない。
これと言ってコンボがあるわけではなく、本当にただの1マナ3点除去です。
手札の調整として使いやすかったり、ヘルスが低く自害しやすかったり、ミュターヌスやシオターの的になってくれたりと、何かと痒いところに手が届くカードという感じ。
何度もデッキから抜きましたが、抜いたときは明らかにボードコントロールに難があったので、どれだけ環境が遅くなっても抜かないほうが良いカードだと思ってます。
対抗馬として【まどろむ海藻番】も1マナミニオン枠として採用されがちですが、あっちは起動に条件がいる上に自害しにくく扱いにくいので、筆者的には雲泥の差があると思ってます。
【つぎはぎの大工】
いつもの滋養確定サーチカード。
おまけで付いてくる5マナ3ドローもたまに使うが、基本的にドローカードとしては奇跡の繁茂や堆肥化の方が高性能なのでそちらを優先して使う。
滋養を2枚とも引いた後はただの2/2/1バニラに成り下がってしまうが、手札に肥やしておくと、シオターで押し付けたり相手のミュターヌスの的になったりしてくれるので案外役に立ちます。
マリガンで残せると顕著に勝率が高くなるカードです。
【月明かりの導き】
特にこれといったシナジーはないが、単純にパワーカードなので採用されている。
三択で一番強そうなのを取るだけで良いが、導きから導きを取る行為は普通に弱いのでおすすめしない。
【堆肥化】
「流石に堆肥化まで入れるのはドロー過剰過ぎるんじゃない?」
かつては私もそう思っていました。
このデッキを運用してみればわかることですが、【トピアー・シュラッバガッザー】というカードと非常に相性がいい。
単純にマナ加速後の手札枯渇対策としても強力ですし、手札が潤沢にある場合でも0~7ドローまで調整が効くのが非常に便利です。
大抵の場合は【オニクシアの鱗】か《トピアーのチビドラ達》に付与することが多いのですが、毎度7体分全力でドローするのではなく、先にミニオンを自害させるなどして必要な分だけドローするように調整しましょう。
簡単に言ってはいますが、この調整が非常に難しいです。
私もたまに燃やします。
【大地のウロコ】
奇跡の繁茂のトークンに付与することが8割を占めるカード。
デヴォーラーでミニオンを捕食した後に付与するのもバリューは非常に高いのですが、大抵の場合過剰装甲な上に11マナ必要なので再現性は低いです。
これ自身が自然呪文なので、トピアー着地後は雑に吐いてトークンとして使ってしまうのも普通に強いです。
【命の種(ランク1)】
ダマラセヒトデ確定サーチカード。
現環境ではヒトデは常に手札に入れておきたいカードなので、実質0マナ1ドローの当カードは非常に有用です。
主な用途としては凍結解除と隠れ身解除ですね。
相手のデヴォーラーの解決策としても有用です。
おまけに付いてる自然属性も嬉しい。
▲▼ヒトデのコストを下げておくと、普段はできない除去が実現できます。
【ダマラセヒトデ】
既に上の項目でほとんど説明しちゃいましたが、この見た目で獣属性です。
地味にスタッツが優秀なので、アグロに対しては3ターン目にテンポプレイすることも多いです。
メイジとデヴォーラーが環境に存在する限りは抜くことはないと思います。
【ブラン・ブランズビアード】
主にデナスリアスかトピアーとセットで使うのが強力です。
稀に3ターン目にテンポで出してから種まき男に派生することもありますが、ハイリスクハイリターンなのでおすすめはしないです。
ブラン+シオターは強そうに見えて弱いので注意。
今まではやってこなかったけど、ブラン+トピアーは割とどのマッチでもやっていい動きかもしれんね。
— どりる🌻\(•◡•)/🌻 (@DRILL_hs) 2022年8月19日
デナスリアス行く前に普通にチビドラビートダウンで殴り切れるわ。
変にデナスリアスOTKにこだわるからシオターのヘイト高くなるんや。
【野生の繁茂】
種まき男が実装された現在でも強力なマナ加速カード。
というか先攻なら種まき男よりも強い。
自然呪文なのでゲーム終盤でも3/3のトークンが出せる。偉い。
【ウィドウブルームの種まき男】
1加速でもできれば手札事故が回避できるので、どうしても入れざるを得ないカード。
ゲーム終盤ではめちゃくちゃ腐るので、正直そこまで良いカードではない。
シオターであげちゃうことも多い。
【狂乱公爵シオター】
これ一枚で本来勝てない試合に勝てたりするので抜けない。
基本的にどのタイミングで使っても強いが、強いて言うなら相手の手札が5枚以下のタイミングで使うのが有用。
【滋養】
ドロソとしては奇跡の繁茂の方が優秀なので、大抵の場合は2枚ともマナ加速に使う。
5マナの段階で2加速できている状況なら、ドローとして使うのも可。
地味に強いコンボとして、8マナ時に《滋養→ガフ》とプレイすると、丁度10マナを突破して無駄なく加速できます。
【野生の心のガフ】
最強カード。
どのマッチアップでもこのカードを探すためにドローや発見を行います。
このカードに関しては過去のデッキガイドで散々語り尽くしているので、お暇な方は遡って読んでみてください。
現環境では『最速で使えばとりあえず強いカード』というわけではなく、あくまで11マナ以上を開放するためのカードというニュアンスが強いです。
道中のマナ加速としては、最速で【オニクシアの鱗】や【奇跡の繁茂】に到達することが最優先なので、【ガフ】よりも【滋養】のプレイを優先したほうが強いパターンが多いです。
ちなみにドルイドミラーでは、実力に関係なくガフを引いたほうが勝ちです。
【オニクシアの鱗】
最強除去。
ドルイドの除去はこのカードに依存し過ぎです。
7マナに到達するまでの道中で【月明かりの導き】をプレイした場合、とりあえずこのカードを取っておくといいです。まず間違いなく腐りません。
テンポデッキに対しては、《4マナ時コイン+滋養》から【オニクシアの鱗】に繋げておけばとりあえずなんとかなります。
このカード1枚で吸魂カウントが7も進むので、デヴォーラーの着地もスムーズになるのが本当に酷い。
20マナあれば、【オニクシアの鱗】から《ブラン+デナスリアス》まで同ターンで繋がるので、一つのゴールとして覚えておくといいでしょう。
【トピアー・シュラッバガッザー】
(出してる暇さえあれば)最強ミニオン。
召喚さえできれば、自然呪文でドローを回してるだけで盤面のリセットが図れるので、ガフ同様ゲーム中盤には引いておきたいミニオン。
どうしても召喚するターンの動きが弱くなりがちなので、同ターンに練気か偽草を絡めて動くのが理想。
デナスリアスが手札に入る前にブランとトピアーが手札に揃った場合は、ブランをトピアーと共に切ってしまって大丈夫です。
倍々で増え続けるチビドラのクロックに相手が手一杯になる上に、吸魂カウントもどんどん溜まっていくので、結果的にデナスリアスが30点以上飛ばせる状況になることも少なくないです。
チビドラのバリューでどれだけ相手の除去札を消耗させられるかというのがこのデッキの肝ですね。
【奇跡の繁茂】
最高峰のドローカード。
8マナ以上ある状況ならまず優先的にプレイしたい。
『マナも奇跡もあるのに手札が多すぎてプレイできない』という状況は濃厚な負け筋なので、奇跡をプレイしたいターンから遡って、あらかじめ手札を調整しておく技術が必要になってきます。
このデッキは手札を『増やすこと』よりも『減らすこと』の方が難しいので、プレイすることで『手札が減るカード』『手札が減らないカード』というのを明確に認識しておくと良いかもしれません。
【貪食のデヴォーラー】
フィニッシャーとして機能することも多い除去カード。
クソデカスタッツになったところですぐ沈黙されるのが関の山なので、ミニオンというよりは除去カードという認識の方が正しい。
盤面のミニオンで詰めてくるデッキ(ローグ・デモハン・ハンター等)はこのカードでゲームを終わらせることができるので、9マナの準備や吸魂カウントの調整を意識して立ち回ると良いでしょう。
デヴォーラー入りのデッキ同士が戦うと、大抵の場合メンコ状態になるので、先にデヴォーラーを切った方が不利です。
デヴォーラーとダマラセヒトデは、急襲ミニオンでどうしても除去できなくなった時の為の切り札というニュアンスが強いです。
【デナスリアス陛下】
このデッキにおける最後の押し込み要員。
デナスリアスだけの力で戦ってるわけではないので、【デナスリアスドルイド】と呼ぶのはあまり好きではないです。
どちらかというと【ガフドルイド】とか【トピアードルイド】と呼んだほうが近い。
デナスリアスは13マナ以上ない状態で手札にあっても仕方ないので、私はマリガンでキープすることはほとんどないです。
ブラン+デナスリアスのOTKはこのデッキの最終手段であり最後の切り札なので、ゲーム序盤から意識するプランではありません。
そもそもガフとトピアーのバリューだけで勝てるように設計されているので、マナ加速と盤面除去とドローを無駄なく行うことができれば、自然とデナスリアスも大きく育っています。
ヒレフレやケルサスが不採用なのはこのためです。
【レイドボス・オニクシア】
ただのOPカード。
吸魂カウントも進むし、堆肥化とも相性良いし、大地のウロコも付けれるし、おまけにトピアーのチビドラでも無敵になっちゃう。
しかしながらデヴォーラーで食べられがちなので、実際には【オニクシアの鱗】の方が取り回しが良いという現実。本体よりも鱗の方が魅力的というのはつらいね。
【ナーガの巨人】
ゲーム終盤で0マナになるお陰で手札の調整がしやすいのが最大のメリット。
ゲーム序盤で引くとそれだけで負け筋になるのが最大のデメリット。
一長一短なので自由枠としていますが、ローグやハンターには刺さるのでめちゃくちゃ弱いカードというわけでもない。
でももっと良いカードはありそう。
マッチアップアドバイス
現環境でよく遭遇するマッチを解説
ドルイド(ミラー)
ミラーで勝つコツはガフを引くことです。
本当にこれだけなのでしょうもないマッチです。
お互いにガフが引けなかったりするレア状況だと、トピアーをプレイできた方が若干有利ですね。
マナ加速が自由に行えるマッチは如何に手札を減らしてデッキを圧縮できるかという己との戦いなので、何度も前述している通り手札を減らす手法を習得すると勝率がグンと伸びると思います。
メイジ(ヒロパ骸骨)
このマッチは8~9割勝てるので、メイジに負ける人はこの記事を毎日100回読んで下さい。
1~2割の負け筋はガフかデナスリアスをシオターで奪われることと、山火事を序盤から3~4枚使われた時ですね。
相手はこちらの体力を0にする手段が皆無なので、ゆっくりマナ加速してゆっくりドローしてトピアーとガフを使ってあげるだけでずっと有利が継続します。
ケアする要素としては、【骨々ドカン】と《ドーングラスプのヒロパ》ですね。
ヘルス2以下のミニオンを放置したり、ドングラのヒロパで殺せる圏内のミニオンを放置するのは危険です。
あと、相手は凍結する手段が豊富なので、常にヒトデを握っておくのは非常に有効です。盤面にミニオンを並べるのは6体を上限として、いつでもヒトデを投げれるようにしておくと良いです。
ローグ(ミラクル)
このマッチは五分~微不利くらい。
場所のトークンは急襲ミニオンやデヴォーラーで返せるものの、ドラカの武器が育ちすぎると非常にキツい。
序盤から2体出てくるノールのクロックも痛いので、5ターン目にはオニクシアの鱗を使えるようにしておくのが一番硬い勝ち筋。
この手の地上戦マッチは最速デナスリアスも刺さるので、マリガンで残す選択肢もアリかもしれない。
さいごに
デッキが40枚もあって一見複雑そうに見えるかもしれませんが、ちゃんと理解できれば統一感のある40枚であるということが少しでも伝われば嬉しいです。
この文章だけで完璧に理解できるとは思えないので、質問等あればいつでも受け付けているので、お気軽に筆者のツイッター(@DRILL_hs)にリプでもDMでも飛ばしてください。
最後まで読んでくれてありがとう。